■WRC

2010年2月22日 (月)

シトロエンDS3 WRCをローブ、ソルド、ミークの3人がテスト

シトロエン・レーシングのセバスチャン・ローブ、ダニ・ソルド、クリス・ミークの3人が、先週、スペイン南部のマラガ近郊で、「シトロエンDS3 WRC」のテストを行なった。

Citroen_ds3_wrc_20100222a Citroen_ds3_wrc_20100222b

ローブとソルドは先月にもフランス南部でシトロエンC4のエンジンを搭載したDS3 WRCでテストを行っている。

Citroen_ds3_r_20100222 ブライトオレンジがアクセントのDS3レーシング

3月開幕のジュネーブモーターショーでは、「シトロエンDS3 レーシング」が発表予定で、1.6リットル直列4気筒ターボ「THP150」エンジンは、ターボチャージャーやコンピューター、エグゾーストに専用チューンが施され、最大出力は156psから200psへ約30%アップ、最大トルクも24.5kgmから28kgmへ約15%アップしている。

サスペンション&ブレーキも強化され、ステアリング特性は、シャープな方向にセッティング。ESPにも専用チューンが施される。トレッドは30mm拡大すると同時に、車高は15mmローダウン。

外観は、ダークグレーの専用ボディカラーを基本に、ドアミラー、ルーフ、アルミホイールなどをブライトオレンジでコーディネート。ルーフにはチェッカーフラッグ模様があしらわれる。

室内は、ダッシュボードやシフトレバー周りにオレンジが配されるほか、センターコンソールやドアにはカーボンファイバートリムを装着。前席にはバケットシートが奢られた。限定車を示すシリアルナンバープレートも取り付けられる。

DS3レーシングは2010年後半、1000台を限定リリース

開発を担当したのはシトロエン・レーシングということで、このDS3レーシングは2011年シーズンのWRC主戦機としてのイメージをより強くユーザーに訴求する役割を果たすものと思われる。

2011年のS2000へのシフトを前に、シトロエン以外にもフォードのミッコ・ヒルボネンなどがフォードフィエスタ S2000のテストを本格的に行っているが、今年のWRC第1戦ラリー・スウェーデンでもシュコダ・ファビアS2000が総合10位に入るなど、既に実戦レベルでのシフトも進んでいる。

| | コメント (0)

2010年2月15日 (月)

WRC第1戦 ラリー・スウェーデン:優勝はヒルボネン、ライコネンは30位完走

WRC第1戦ラリー・スウェーデンは2月14日に最終日Day3が行なわれ、Day1からトップを守り続けたミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)が優勝した。

Wrc_rd01_winner20100214 完璧な優勝で2010年のWRCをスタートさせたヒルボネン   

2位は42.3秒差で昨年のチャンピオンセバスチャン・ローブ(シトロエンC4 WRC)

Day2では表層の雪がはけて凍ったグラベルが顔を出しはじめ、スタッドタイヤのピン脱落など摩耗が非常に激しく、どのタイミングで車載のスペアタイヤと交換するかが大きなポイントとなり、早めの交換を敢行したヒルボネンに比べ、遅めのタイミングで交換したローブは結果的に失敗。その遅れがヒルボネンとの差を広げた。

Wrc_citroen_c4_loeb_20100213 Wrc_pirelli_winter_tire_20100212

セバスチャン・ローブ
「厳しい週末だった。ミッコ(・ヒルボネン)は完ぺきなラリーをした。Day2で小さなミスをしてしまったが、それがなかったとしても、スピードで彼を破ることができたかどうか分からない。私はベストを尽くした。」

3位はヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)、4位はダニエル・ソルド(シトロエンC4 WRC)、5位はセバスチャン・オジエ(シトロエンC4 WRC)、6位はヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC)。

SS1で痛恨のクラッシュ、大きく出遅れたぺター・ソルベルグ(シトロエンC4 WRC)は9位でフィニッシュ。

Wrc_citroen_c4_petter_20100212b

ぺター・ソルベルグ
「このラリーは思い通りにいかなかった。自分のせいなのか、他に何か原因があるのか分からない。何かがおかしいのは確かだ。ラリーの前は全てうまくいっていたし、セットアップはセバスチャン・ローブと同じはずだから、説明しようがない

久しぶりのスポット出場で注目を集めるマーカス・グロンホルム(フォード・フォーカスRS WRC)は、マシンに対する自信を持ち切れず全盛期ほどのスピードを示すことができず、電気系のトラブルが主な原因となり、21位の下位フィニッシュとなった。

Wrc_ford_gronform_20100213

マーカス・グロンホルム
「ステージウィンを取れたのは良かったが、ここのコンディションはタイヤにかなりの負担がかかり、このマシンをスタッドなしで走るのは非常に難しい。またラリーに出るかって? まだ分からない。このマシンでもっともっとプラクティスをして、距離を稼ぐ必要がある」

F1元王者キミ・ライコネン(シトロエンC4 WRC)はDay1にコースオフして雪にスタックして大きくタイムを落とし、Day3でもコースアウトを喫したが、30位で完走を果たしている。

Wrc_citroen_c4_raikkonen_20100214

キミ・ライコネン
「初日にスタックしたのは不満だが、それ以降、ずいぶん上達したと思う。マシンとペースノートの経験をかなり増やすことができた。すべてのスペシャル・ステージを走りきることが大切だったんだよ」

地元スウェーデンのパー・ガンナー・アンダーソンが、シュコダ・ファビアS2000で総合10位に入り、WRCのドライバーズポイントを獲得するとともに、スーパー2000世界ラリー選手権(SWRC)のクラス優勝を果たした。また、プロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)では、SUBARUインプレッサWRX STIのパトリック・フローディンが優勝した。

【ラリー・スウェーデン 最終日 上位結果】

Pos

No

Driver

Group Class

Time

Penalties

Total Time

Diff Next

Diff 1st

1. 3 M.HIRVONEN A8 3:09:30.4 0 3:09:30.4 0.0 0.0
2. 1 S.LOEB A8 3:10:12.7 0 3:10:12.7 +42.3 +42.3
3. 4 J.LATVALA A8 3:10:45.8 0 3:10:45.8 +33.1 +1:15.4
4. 2 D.SORDO A8 3:12:12.0 0 3:12:12.0 +1:26.2 +2:41.6
5. 7 S.OGIER A8 3:13:45.7 0 3:13:45.7 +1:33.7 +4:15.3
6. 6 H.SOLBERG A8 3:14:53.8 30 3:15:23.8 +1:38.1 +5:53.4
7. 12 M.WILSON A8 3:17:24.3 0 3:17:24.3 +2:00.5 +7:53.9
8. 15 M.ÖSTBERG A8 3:18:52.6 0 3:18:52.6 +1:28.3 +9:22.2
9. 11 P.SOLBERG A8 3:19:47.9 0 3:19:47.9 +55.3 +10:17.5
10. 49 P.ANDERSSON N4 3:21:39.3 10 3:21:49.3 +2:01.4 +12:18.9
                 
21. 5 M.GRÖNHOLM A8 3:33:01.2 0 3:33:01.2 +3:43.4 +23:30.8
29. 8 K.RÄIKKÖNEN A8 3:47:17.6 50 3:48:07.6 +1:25.6 +38:37.2

2010年WRC開幕戦は多くの役者が勢揃いしたものの、結局はヒルボネンとローブとの一騎打ちとなった。第2戦のメキシコ(3月5日~7日)でのグラベルではローブが有利か?

| | コメント (0)

2009年12月19日 (土)

ペター・ソルベルグ、ノルウェーの自動車連盟(NAF)と新規スポンサー契約

ペター・ソルベルグは、2009年までのメインスポンサー「ヨス・ルンデ」の撤退に伴い、代わりのスポンサーを探していたが、ノルウェー自動車連盟NAF(Norges Automobil Forbund)と新規スポンサー契約を交わした。

Wrc_petter_solberg_sign_naf_2009121

NAFのサポートにより、ソルベルグは2009年と同様、「ペター・ソルベルグ・ワールドラリーチーム」を率いて、ワークス勢を向こうにまわし戦うことになる。

NAFとしては、この類いまれなるドライビングスキルを持ったドライバーに、その経験を活かした交通安全へのフィードバックを期待している。

【ぺター・ソルベルグ】

「NAFのおかげで僕らは十分な予算を確保することができた。2010年のWRC13戦に向けて今から集中力を高めていくことができるよ。それに、僕の経験が国内の交通安全に貢献できるのならうれしいことだ」

一方、ペター・ソルベルグの兄ヘニングの2010年の活動については現時点で何も発表がない。ヘニングのスポンサーを務めていたのはノルウェーの家電量販店エキスパートだが、現在チームのウェブサイトにはアクセスできなくなっている。エキスパートとの交渉が難航しているのか、あるいは別の選択肢を見つけたのか、それとも夢の兄弟チーム結成ということになるのだろうか?

2009年WRCのポイントランキングでは、ストバートVK・Mスポーツ・フォードから参戦のヘニング・ソルベルグの6位に対して、プライベーターで型落ちのシトロエン・クサラで参戦のぺター・ソルベルグはワークス相手に5位と素晴らしい結果を出した。2010年はマシンに恵まれ、ポディウム争いが出来ることを祈りたい。

  • ぺター・ソルベルグが選択したシトロエンC4 WRCとは 2009.09.16
  • WRC ペター・ソルベルグ 次戦イタリアは2006年アップグレード版シトロエン・クサラで参戦 2009.05.08
  • ペター・ソルベルグ・ワールドラリー・チーム正式発表 2009.02.07
  • | | コメント (0)

    2009年11月19日 (木)

    フォード・フィエスタS2000正式発表

    フォードのWRC活動を行なうMスポーツは11月18日、新型のS2000マシン、フィエスタS2000を正式に発表した。

    フィエスタS2000は、Mスポーツとフォード本体が強力なタッグを組んで開発を進めて来たが、2010年の1月に公認を取得する予定で、今後は各国の国内選手権レベルからIRC、2010年から新たに設定されるS2000ワールドカップなどへ参戦するカスタマーへの供給を目指す。

    Wrc_ford_s2000_20091118a Wrc_ford_s2000_20091118b

    今週末のIRC最終戦スコットランドでミッコ・ヒルボネンがドライブするコースカーとしてひと足はやくラリーフィールドへのデビューを果たす。

    Mスポーツとしては熟成が進むシュコダ・ファビアS2000、すでにかなりの台数が走っているプジョー207S2000が大勢を占める市場でどこまでシェアを伸ばせるかが勝負の鍵となる。PWRCエントラントへのPRなども含めて積極的に展開していくものとみられる。

    ■S2000の詳細については9月29日当ブログ「フォード・フィエスタS2000の1号車がついに完成」を参照

    来年はラリーとツーリングカーレースでS2000での参戦が増えてくると思われ、今後も要チェックだ。 日本メーカーも遅れず開発を進めて欲しい。

    Toyota_auris_s2000_2009118 2007年にラリー・デビューのToyota Auris S2000

    | | コメント (0)

    2009年10月26日 (月)

    WRC 第12戦 ラリーGB Day3 優勝のローブが6年連続チャンピオン

    WRC第12戦ラリー・グレートブリテンのDay3が10月25日(日)に行われ、セバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が優勝。6年連続6度目のチャンピオンとなった。2位はミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)で選手権の最終順位は2位。3位にはダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)が入った。

    Wrc_citroen_c4_loeb_20091025c Wrc_citroen_c4_loeb_20091025b

    ドライバーズ・ポイント1点リードで第12戦に臨んだヒルボネンは、SS14でローブに18秒2差にまで追い上げたが、ヒルボネンはジャンプの着地の際に片方のボンネットピンが外れてボンネットがばたつき、視界を得られず。SS15の途中でマシンを止め、ボンネットを外して再スタート。一連の作業で約1分を失い、ローブとの差は一気に1分25秒7と大きく開いた。ヒルボネンはボンネットがない状態で最終のSS16を制したが、優勝はローブの手に。ドライバーズ・ポイントも1点差でローブに逆転を許し、新王者の誕生は実現しなかった。3位となったソルドとの差はわずか1秒だった。

    Wrc_ford_hirvonen_20091025 ボンネットピンのトラブルでチャンピオンを失ったヒルボネン

    3位のソルドを追っていたペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)は、リヤダンパーのガス抜けやセンターデフの異常によりペースが上がらず、ソルドに21秒遅れの4位でラリーを終えた。以下5位はヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC)、6位はマシュー・ウイルソン(フォード・フォーカスRS WRC)という結果になっている。

    【ローブのコメント】

    「今回は、最高のタイトル優勝のひとつかもしれない。激しいバトルだったし、ほぼ最後のラリーが終わるまで続いていた。信じられなかったね。今年、僕たちは浮き沈みがあったけど、勝利で終えることができた。最高の気分だ。でも、ミッコはかなり手強かった。来年は確実にタフな一年になるだろう。来年は7度目のチャンピオンを目指すよ」

    セバスチャン・ローブは今シーズン、開幕5連勝するなど12戦で7勝。通算54勝と最多勝記録を更新した。

    【ヒルボネンのコメント】

    「途中まで良いバトルができていただけに残念だ。しかし、セブが僕よりも速かったからチャンピオンになったということさ。気持ちを切り換えて来年にかけるよ」

    【PWRC結果】

    エイビンド・ブリニルドセン(シュコダ・ファビアS2000)がトップでフィニッシュしたが、ラリー後の車検でブレーキにレギュレーション違反が発覚し、失格。マルティン・プロコップ(三菱ランサーエボリューション IX)が繰り上がり優勝となり、新井敏弘(スバル・インプレッサ)が2位となった。

    【WRC 第12戦 ラリーGB 総合上位結果】

    PosNoDriverClassTotal TimeDiff NextDiff 1st
    1. 1 S. LOEB A8 3:16:25.4 0.0 0.0
    2. 3 M. HIRVONEN A8 3:17:31.5 +1:06.1 +1:06.1
    3. 2 D. SORDO A8 3:17:32.5 +1.0 +1:07.1
    4. 11 P. SOLBERG A8 3:17:53.5 +21.0 +1:28.1
    5. 6 H. SOLBERG A8 3:22:53.4 +4:59.9 +6:28.0
    6. 5 M. WILSON A8 3:24:11.4 +1:18.0 +7:46.0
    7. 4 J. LATVALA A8 3:28:37.3 +4:25.9 +12:11.9
    8. 8 C. RAUTENBACH A8 3:30:53.2 +2:15.9 +14:27.8
    9. 47 A. ARAUJO N4 3:40:44.2 +9:51.0 +24:18.8
    10. 31 M. PROKOP N4 3:40:57.0 +12.8 +24:31.6
    11. 17 S. PEREZ A8 3:41:04.7 +7.7 +24:39.3
    12. 16 A. BURKART A8 3:41:21.9 +17.2 +24:56.5
    13. 33 T. ARAI N4 3:42:36.0 +1:14.1 +26:10.6

    【2009 ドライバーズ・ポイント・ランキング Best10】

    WRC 全12戦終了時
    Pos.DriverNat.CarPoint
    1 S.ローブ FRA Citroen C4 WRC 93
    2 M.ヒルボネン FIN Ford Focus RS WRC 92
    3 D.ソルド ESP Citroen C4 WRC 64
    4 J-M.ラトバラ FIN Ford Focus RS WRC 41
    5 P.ソルベルグ NOR Citroen Xsara 35
    6 H.ソルベルグ NOR Ford Focus RS WRC 33
    7 M.ウィルソン GBR Ford Focus RS WRC 28
    8 S.オジエール FRA Citroen C4 WRC 24
    9 F.ビラルガ ARG Ford Focus RS WRC 16
    10 C.ラウテンバッハ ZIM Citroen C4 WRC 9
     
    PWRC 全8戦終了時
    Pos.DriverNat.CarPoint
    1 A.アラウージュ POL Mitsubishi Lancer Evo 42
    2 M.プロコップ TCZ CITROEN C2 S1600 39
    3 N.アルアティヤ QAT Subaru Imprezza WRX 31
    4 P.サンデル SWE SKODA FABIA SUPER 2000 30
    5 新井 敏弘 JPN Subaru Imprezza WRX 25
    6 E.ブリニルゼン NOR Mitsubishi Lancer Evo 22
    7 P.フロディン SWE Subaru Imprezza WRX 12
    8 A.ネイクサンズ LAT Mitsubishi Lancer Evo 11
    9 L.アサナザウルス GRE Skoda Fabia Super 2000 10
    10 B.スーザ POR Arbath Grande Punto S2000 9

    ポイントランキング詳細はこちら

    やはりローブは強かった。 ヒルボネンのボンネットピンのトラブルは神様のいたずらかもしれないが、それが無くともローブは優勝していたと思われる。 一方、ぺター・ソルベルグは今季はシトロエン・クサラでのプライベート参戦に始まり、最後はシトロエンC4でのシトロエン・ジュニアチームでの参戦となったが、年間ポイント5位は本当に立派だ! 来季のマシン次第ではトップ3も狙えるだろう。
    PWRC参戦の新井敏弘は今季は5位に甘んじたが、来季はS2000マシンとの戦いにも期待したい。

    | | コメント (2)

    2009年10月 5日 (月)

    WRC 第11戦 ラリー・スペイン Day3 ローブが優勝、ヒルボネンは3位

    2009年WRC 第11戦ラリー・スペインの最終日、Day3が10月4日(日)に行われ、セバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が優勝し今季6勝目を飾った。

    2位は12秒差でダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)で、シトロエンは1-2フィニッシュを飾ったことで最終戦を待たずして昨年に続きマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    Wrc_citroen_20091004 チームプレイのソルドと握手するローブ

    3位はミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)で、わずか1点差ながらシリーズリーダーの座を堅持。 ドライバーズタイトルの決定は最終戦グレートブリテン(以下GB)へと持ち越された。

    ローブは、久しぶりの勝利に表彰式では珍しく喜びを爆発させた。 GBでローブがチャンピオンとなるための条件は、ヒルボネンよりも1点多く獲得すること。 仮に同ポイントで並んだとしても今季の優勝回数はローブのほうが多くチャンピオンはローブのものとなる。 GBでもヒルボネンが先頭走者となるので、ローブにとっては1点差はあるものの、有利な状況だ。

    4位はペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)。 3位ヒルボネンを追いながら5位セバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)を引き離すべくソルベルグは、フルアタックの末にSS14、SS16、SS17でベストタイムをマーク。 速いマシンさえドライブできればターマックラリーでも上位を戦えることを証明したソルベルグ、次戦GBではシトロエンジュニアチームからマニュファクチャラー指定を受けての出走となるが、過去何度も勝利しているGBだけに期待は大きい。

    Wrc_citroen_c4_petter_20091002b "I'm back !"

    5位はオジエ、6位はヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)。

    同時開催のJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)ではハンス・ウェイス(シトロエンC2 S1600)が優勝している。

    【2010年シトロエンのドライバーラインアップ】

    シトロエン監督のオリビエ・ケネルは来シーズンもまたローブとソルドのペアを継続することを正式に発表。 噂のローブのF1転向はなくなった。 また、ジュニアチームのドライバーのひとりとしてセバスチャン・オジエの継続起用も発表された。

    【ラリー・スペイン Day3 上位結果】

    PosNoDriverClassTotal TimeDiff NextDiff 1st
    1. 1 S.LOEB A8 3:22:14.7 0.0 0.0
    2. 2 D.SORDO A8 3:22:26.7 +12.0 +12.0
    3. 3 M.HIRVONEN A8 3:23:08.8 +42.1 +54.1
    4. 11 P.SOLBERG A8 3:23:27.1 +18.3 +1:12.4
    5. 12 S.OGIER A8 3:23:56.3 +29.2 +1:41.6
    6. 4 J.LATVALA A8 3:25:04.5 +1:08.2 +2:49.8
    7. 5 M.WILSON A8 3:29:30.2 +4:25.7 +7:15.5
    8. 9 F.VILLAGRA A8 3:30:42.8 +1:12.6 +8:28.1
    9. 6 H.SOLBERG A8 3:31:22.3 +39.5 +9:07.6
    10. 66 D.SNOBECK A8 3:33:10.7 +1:48.4 +10:56.0
    11. 8 C.RAUTENBACH A8 3:33:22.3 +11.6 +11:07.6
    12. 36 H.WEIJS A6 3:40:35.5 +7:13.2 +18:20.8
    13. 74 E.BRYNILDSEN N4 3:41:22.7 +47.2 +19:08.0
    14. 14 K.AL QASSIMI A8 3:41:26.0 +3.3 +19:11.3
    15. 93 ASI N4 3:41:43.9 +17.9 +19:29.2

    【ポイントランキング(上位2名)】

    PosDriverR1
    Ire
    R2
    Nor
    R3
    Cyp
    R4
    Por
    R5
    Arg
    R6
    Sar
    R7
    Gre
    R8
    Pol
    R9
    Fin
    R10
    Aus
    R11
    Esp
    R12
    GB
    Total
    1. M.HIRVONEN 6 8 8 8 R 8 10 10 10 10 6   84
    2. S.LOEB 10 10 10 10 10 5 R 2 8 8 10   83

    ■ポイント・ランキング

    これで最終戦までドライバーズ・タイトル争いが持ち越されることになり、しかも1位ヒルボネンと2位ローブとは1ポイント差だけに目の離せないレースとなる。 フォードとシトロエン勢は総力を挙げてそれぞれのドライバーの優勝に寄与すべく、F1などでは禁止されているWRC特有の露骨なチームプレイに徹すると思われる。 シトロエンからC4を提供されたぺターもGBでは状況により、ローブを優勝させるサポート役に徹するためにシトロエンジュニアチームからの参戦となる

    | | コメント (0)

    2009年10月 1日 (木)

    ぺター・ソルベルグのシトロエンC4 ラリー・スペインに向けて準備OK

    WRC 第11戦 ラリー・スペインが10月2日(金)~10月4日(日)にパルセロナの南にある海岸コスタ・ドラダのリゾート地サロウの北側タラゴナ地域で開催される。

    今季シトロエン・クサラでプライベート参戦してきたぺター・ソルベルグは、ラリー・スペインと最終戦のGBラリーを2008年型シトロエンC4 WRCで戦う選択を9月中旬に行い、このところスタッフは必死でラリー・スペインに間に合わすべくマシンを仕上げてきたが、やっと完成し直前テストまでこぎつけたようだ。

    【ぺター・ソルベルグのコメント】

    「この車を運転するのをとても楽しみにしている。 私たちは、現在3日間テストしていますが、この車は本当にすばらしい。 本当に、今週末の戦いに期待している。

    「スペインは本当にタフなイベントで、ステージは速い。アスファルトの高速ステージでは正しいブレーキング・ポイントを見つけることが重要で、でなければコースオフにつながる。 コーナーを抜けるのに手助けとなるグラベルはないのだから。」

    Wrc_citroen_c4_petter_20090930 仕上がったC4とチームカー Wrc_petter_solberg_teamcargo_200909

    ラリー・スペインはグラベルラウンドの多い今シーズンにおいて、WRCのイベントの中で最もサーキットレースに近いオールターマックラウンドであるが、ターマックはシトロエンC4の得意とするところだけに、ぺターのマシンがローブやソルドのマシンとどれほどの差があるのか、またぺターが新マシンをどれほど乗りこなせるのか楽しみだ。

    | | コメント (0)

    2009年9月29日 (火)

    フォード・フィエスタS2000の1号車がついに完成

    フォード・フィエスタS2000はフォードのワークスWRC活動を担うMスポーツが開発し、来年以降WRCで設定されるWRCカップやIRC、その他各国選手権での全世界的な展開を目指しているが、9月28日、完成したフィエスタS2000はシステムチェックを受け、来月以降はヨーロッパの路面を想定したターマック/グラベルでのテストを行なう予定でいる。シェイクダウンを担当したのはマシュー・ウィルソン

    Wrc_ford_s2000_20090928a Wrc_ford_s2000_20090928b ボンネットの2つの排熱ダクトはフォーカスWRCと同仕様か?

    シェイクダウンに登場したフィエスタはカモフラージュされており、ボディワークの細かい部分については不明。 ウイングもついていないことから空力面ではまだ暫定仕様の様だが、フロントフェンダーは上に行くほど横方向に広がる形状となっているように見える。

    フィエスタS2000のホモロゲーション取得は2010年1月に計画。 現時点では年内の競技参加はないとされているが、コースカーとしてIRC最終戦、11月19~21日のスコットランド戦へのデビュー(ドライバーはミッコ・ヒルボネン)もウワサされているため、今後も目が離せない。

    フィエスタS2000初の実戦デビューはIRCモンテカルロ(1月19~22日)となる可能性が非常に高く、マーカス・グロンホルムをはじめ、BPフォードのミッコ・ヒルボネン、ヤリ‐マティ・ラトバラ、R2テストドライバーのマルコ・マルティンと華やかなメンバーが参戦を検討中で欧州各国の潜在ユーザーにアピールする絶好の舞台となる。

    ●2010年のWRCマシン:現在および将来のワールドラリーカー、そしてS2000カー

    ●2011年と2012年のWRCマシン:ノンターボのS2000をベースとし、ボディワークへのモディファイに限定した特定のキット(空力リムーバルデバイス)が追加される。 エンジン、トランスミッションおよび同様のコンポーネントの変更は不可。 WRCおよびS2000の全マシンで、エンジンの最大回転数は8,500rpmに。 現在のワールドラリーカーは2011年から選手権出場の資格を持たない。

    ●2013年からはコスト効率が高い1600ccのターボエンジンをベースとしたS2000となることが提案されている。

    【スーパー2000(S2000)とは】
    S2000は、FIAが定めた自動車競技のカテゴリーの1つで、ラリーとツーリングカーレースに用いられる。 グループAからの発展。
    ■主なレギュレーション

    • 連続する12ヶ月間に2,500台以上生産された車両
    • 排気量は2リットル(2000cc)まで
    • 自然吸気で、レブリミットは4気筒は8500rpm、5気筒は8750rpm、6気筒は9000rpm
    • 4輪駆動車はラリーカーのみ使用可能でツーリングカーでは使用不可
    • 6速のシーケンシャルミッション(調整済み)又は5速マニュアルトランスミッション(ギアレシオはオリジナルから調整不可)
    • 前後マクファーソンサスペンション
    • ドライバーエイドなどの電子デバイスなどは使用禁止
    • 車体価格は16万8千ユーロ(約220万円)まで

    ■他社のS2000マシン情報: http://www.s2000rally.com/index.php

    WRCカー開発コストを削減する為のS2000という規格には賛否両論があるが、フォード・フィエスタS2000が来年以降の主役となっていくことは間違いない。 WRCの魅力を失わない形でランディングして欲しいものだ。

    | | コメント (0)

    2009年9月26日 (土)

    2010年 WRCカレンダー発表

    FIAは、2010年度のWRC 全13イベントの日程を発表した。

    来シーズンは、ロシアとインドネシアが新たにカレンダー入りする予定となっていたが、このふたつは事前のFIA検査にパスすることが出来ず、今年の始めにカレンダーから外されていた。 来季は7月のブルガリア(土曜フィニッシュ)が唯一の新規イベントとして開催される。

    ローテション・システムの中、ポルトガル、フィンランド、スペイン、グレートブリテン(英国)については来季も開催。 ラリー・ジャパンは第10戦として9月12日にスケジュールされた。 その一方で伝統のモンテカルロは来季もカレンダー入りせず、シーズンは2月のスウェーデンで開幕を迎えることになっている。

    【2010 FIA 世界ラリー選手権 日程】

    RoundDateIvent
    1 2月14日 スウェーデン *
    2 3月7日 メキシコ *
    3 4月4日 ヨルダン *
    4 4月18日 トルコ
    5 5月9日 ニュージーランド *
    6 5月30日 ポルトガル
    7 7月10日 ブルガリア
    8 8月1日 フィンランド *
    9 8月22日 ドイツ *
    10 9月12日 日本 *
    11 10月3日 フランス *
    12 10月24日 スペイン
    13 11月14日 グレートブリテン *

    *はPWRCの開催(9戦中6戦の参戦義務)

    モンテカルロ・ラリーがないのは少しさびしい気もするが、来年のWRCはより盛り上がることを期待する。

    | | コメント (0)

    2009年9月16日 (水)

    ぺター・ソルベルグが選択したシトロエンC4 WRCとは

    2003年にスバル・インプレッサでWRCチャンピオンを取ったペター・ソルベルグは、2009年は、自身のプライベートチームで2005/06年仕様シトロエン・クサラで孤軍奮闘にもかかわらず、ポディウム争いをするまでには至らず、歯がゆい思いをしてきた。

    ソルベルグは、ラリー・オーストラリアの出場を断念する代わりに、フランスで2007年仕様のシトロエン C4 WRCを、英国でフォード・フォーカスRS WRCをテストし、その結果、残りの2戦でシトロエンC4 WRCをドライブすると発表した。 なお、2010年のマシンはまだ決定していない。

    【ぺター・ソルベルグ用シトロエンC4 WRC】

    Wrc_citroen_c4_petter_20090908f

    Wrc_citroen_c4_petter_20090908s

    ワークスチームのセバスチャン・ローブとダニエル・ソルドが現在乗っているモデルに近くなるよう調整された2008年仕様のマシン

    【オリビエ・ケスネル(シトロエン・レーシング・ダイレクター)のコメント】

    「ペター・ソルベルグが次の2戦でC4に乗ることをうれしく思う。 さらには、次のシーズンもC4に乗ってほしい。
    「彼は資金を見付ける必要があるだろうが、大丈夫だと思う。 シトロエンにとっても、ラリーにとっても、彼がこのような新しいマシンで復活することはいいことだ。」

    【ぺター・ソルベルグのコメント】

    ■第11戦ラリー・スペイン(10月2日~4日):シトロエンC4が得意とするターマック・ラリー

    「ラリー・スペインは、自分が(他のドライバーと比べて)どこまでできるのかを見極める場にしようと決めている。来年の可能性を探る助けになるだろう。」
    「もちろん、ターマックでセバスチャン(・ローブ)を破るのはかなり難しいが、このマシンなら、2004年以来のいいラリーができるチャンスがあると思う。」

    ■最終戦GBラリー(10月23日~25日):ソルベルグ自身3度の優勝経験がある得意のウェールズ・ラリー

    「GBではトップ争いをしたい。 2004年以降、これほどのチャンスはなかったと思う。 フィンランドでクサラに乗ってほとんどのドライバーより上位にいることができるなら、このマシンですべてが順調にいけば、どれほどのことができると思う?」

    ■2010年の計画について

    「今シーズン以降のことは全て、私が必要なスポンサーを得られるかどうかにかかっている。 今のところ多くが未定で、何も決まっていない。

    ぺターが2010年にマニュファクチャラーの全面出資によるシートを獲得するためには、スペインとGBで良いパフォーマンスを見せることが必須だ。 健闘を祈る!

    | | コメント (0)

    より以前の記事一覧