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2010年3月16日 (火)

トヨタ自動車、2010年のモータースポーツ活動および支援計画を発表

トヨタ自動車が3月15日、「2010年のモータースポーツ活動および支援計画」を発表したので、メモしておきます。今年の強化テーマは「参加するモータースポーツ

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トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、モータースポーツ活動をクルマの持つ「夢」や「感動」をお客様にもたらす大切なものと位置づけ、クルマを通じてお客様とより多くの「喜び」を分かち合うための重要な活動の一つとして、引き続きモータースポーツ活動を推進する。そのため、従来からの「見るモータースポーツ」に加え、本年より、お客様が「参加するモータースポーツ」活動を強化推進し、より多くの方々が気軽にクルマの楽しさを体感いただけるよう機会の創出を図る。

<見るモータースポーツ>
日本では、SUPER GTにおいて、昨年ドライバーおよびチームのダブルタイトルを獲得したGT500クラスのLEXUS SC430で、タイトルの連続獲得に挑む。またフォーミュラカーのトップカテゴリー、フォーミュラ・ニッポンへの参戦では、継続してエンジンを供給し、トヨタエンジン搭載車のタイトル奪還を狙う。

米国のNASCARについては、最高峰のスプリント・カップ・シリーズ、並びに昨年2年連続のマニュファクチャラーズタイトルと初のドライバータイトルを獲得したネイションワイド・シリーズにおいて、トヨタ カムリで引き続き参戦し、シリーズチャンピオンを目指す。またキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、昨年4年連続のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した同シリーズに、引き続きトヨタ タンドラで参戦し、更なる連覇を目指す。

<参加するモータースポーツ>
クルマの「楽しさ」と「夢」を広げる取り組みであるGAZOO Racing*1の活動として、参加型モータースポーツを推進する。気軽に楽しめる複数のプログラムを3月末のFuji Speedway Motorsports Dream 2010で実施し、お客様の声を取り入れながら、より良いプログラム提供をしていくなど、多くの方々に参加できる機会を増やす活動を行う。 また、ニュルブルクリンク24時間耐久レース*2への参戦は、LEXUS LFAで3回目となり、過酷なモータースポーツにチャレンジすることを通じて、クルマを鍛え、社員自らも参加することにより、いいクルマづくりのための人材育成にも活用する。

上記の活動に加え、世界のトップクラスドライバーの育成を目指し、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(以下TDP)を推進する。今季活躍が期待される小林可夢偉など、本年は8名のドライバーを選出し、支援する。 また、環境に配慮したモータースポーツの推進と量産車両を含めたハイブリッドシステムの高効率化のために、モータースポーツ用ハイブリッドシステムの開発を継続する。

*1 GAZOO Racing :クルマの楽しさを広げる自動車ポータルサイトGAZOO.comから生まれた活動。
トヨタ自動車(株)のマスターテストドライバーである成瀬弘を頂点とするテストドライバーがレースへの参戦を通じて車両開発を行うとともに、モータースポーツ活動のサポートなども行っている 

*2 正式名称:38th ADAC Zurich 24h Race 2010

【活動および支援計画概要】

1.SUPER GT
 ・国内レースのトップカテゴリー。GT500クラスにレクサスブランドで参戦。V8 3.4L エンジン(RV8KG)搭載のLEXUS SC430について、TRDを通じチーム支援を行う。
 ・また、GT300クラスでは、V8 3L(RV8J)を搭載するLEXUS IS350、V6 3.5L(2GR)を搭載するトヨタ カローラアクシオが参戦する。

2.全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン
・ 国内フォーミュラレースのトップカテゴリー。V8 3.4Lエンジン(RV8K)を5チーム8台に供給。
・ タイヤは全車ブリヂストン製を使用する。

3.NASCAR
・ 米国トヨタ自動車販売(株)およびTRD-USAを通じ、引き続きNASCARのナショナルシリーズ全てに参戦する。
・ タイヤは全カテゴリーグッドイヤー製。

(1)NASCARスプリント・カップ・シリーズ(NASCAR Sprint Cup Series)
・NASCARの最高峰カテゴリー。トヨタ カムリにて2007年*より参戦開始。
(*2007年はネクステル・カップ・シリーズ)

(2)NASCAR・ネイションワイド・シリーズ (NASCAR Nationwide Series)
・「スプリント・カップ」に次ぐ人気カテゴリー。トヨタ カムリにて2007年*より参戦開始。
(*2007年はブッシュ・シリーズ)

(3)NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ
(NASCAR Camping World Truck Series)
・トヨタ タンドラにて2004年*より参戦開始。(*2008年まではクラフツマン・トラック・シリーズ)

4.参加型モータースポーツへの取り組み
 お客様とともにクルマの「楽しさ」と「夢」を広げる取り組みを行っているGAZOO Racingは、「クルマを持つ楽しさ」、「クルマで走る楽しさ」、「クルマを語り合う楽しさ」を活動の柱としており、参加型モータースポーツの推進を通じて、より多くのお客様やクルマファンに「走る楽しさ」を体感できる機会を提供する。
 また、GAZOO Racing自らも、本年5月にドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースに4回目の参加を行い、「クルマの味づくり」と「モータースポーツの楽しさ」を伝える。

(1)参加型モータースポーツ体感プログラム
お客様にモータースポーツやサーキットをもっと身近に体感していただけるよう、気軽にクルマを楽しめるプログラムの提供を、GAZOO Racingが推進する。

以下のプログラムを、3月28日(日) Fuji Speedway Motorsports Dream 2010 (於富士スピードウェイ)で実施し、今後お客様の声を伺いながら、提供プログラム・内容の拡充を図る。

【「挑む」をテーマとしたチャレンジプログラム】
I) ハイブリッド チャレンジ
これまでトヨタ販売店向けに実施してきた「プリウスカップ」をベースにした、ハイブリッド車によるエコドライブコンテスト。ハイブリッドオーナーが日頃の燃費運転をサーキットで競い合い、ご家族や友人も、基準タイム内での走行をサポートするナビゲーターとして同乗できる。

II) スムーズ スラローム チャレンジ
パイロンで設定されたコースを、よりスムーズに走るテクニックを競うプログラムで、初心者の方でもクルマの挙動を学びながら、クルマの運転の楽しさを体感できる。

【「学ぶ」をテーマとしたドライビングレッスンプログラム】
III) ショートサーキット ドライビングレッスン
サーキット走行を経験することで、運転技術向上の楽しさを体感するプログラム。インストラクターによる個別レッスンにより、基礎知識から、走る(アクセル操作)、曲がる(ステアリング操作)、止まる(ブレ-キング操作)など一連の動作におけるスムーズな車両コントロールの習得を目指す。
IV) iQ GRMN ドライビングレッスン
iQ GRMNのオーナーを対象に、GRMNならではの走りの特性を理解・習得できるレッスン。より深く iQ GRMNの「走りの味」を楽しんでいただけるようになることを目指すとともに、オーナ同士が「語り合う」場としても提供する。

(2)ニュルブルクリンク24時間耐久レース
5月13日(木)から16日(日)までニュルブルクリンクサーキット(ドイツ、ラインラント・プファルツ州)で開催される第38回ニュルブルクリンク24時間耐久レース。GAZOO Racingとしては4回目、今回を含めうち3回は、LEXUS LFAでの参戦となる。GAZOO Racing活動の一環として、過酷なモータースポーツにチャレンジすることを通じ、クルマを鍛えるとともに、「走りの味」のあるいいクルマづくりに向けた人材育成にも活用する。

チーム名 : GAZOO Racing、参戦車両 : LEXUS LFA 2台、チーム監督 : 成瀬 弘 (Hiromu Naruse)  *トヨタマスターテストドライバー、 参戦ドライバー :木下 隆之、飯田 章、アンドレ・ロッテラー、大嶋 和也、アーミン・ハーネ、ヨッヘン・クルンバッハ

(3)Netz Cup Vitz Race (ネッツカップ ヴィッツレース)
・日常的な街乗りにも使用可能なナンバー付き車両(ヴィッツRS TRD Racing)による参加型ワンメークレース。
・全国7つのサーキットで5つの地区シリーズが開催され、各シリーズチャンピオンを争う。
11月には各シリーズ上位者をシード選手として、日本一を決める「グランドファイナル戦」を開催。
・2010年も200名を超える参加者が各シリーズへエントリー。

5.その他の活動支援
(1)全日本F3選手権
・フォーミュラ・ニッポンへと続く、若手中心のフォーミュラ・カテゴリー。トヨタはCクラスの3チーム4台に1AZ-FEエンジンを供給する。
また、2008年よりスタートしたNクラスにも3S-GEエンジンを供給する。
・タイヤは、全車ハンコックタイヤを使用する。

(2)FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)
・5年目となるエントリークラスのフォーミュラ・カテゴリー。
車両は、FCJ専用独自開発車両(FC106)のワンメイク。本年は6大会12戦開催。

(3)その他、各種活動への支援 
I) 日本
◇トヨタモータースポーツクラブ(TMSC)の活動を支援。

II) 米国
◇USAC(United States Auto Club) ミジェット・シリーズ、スプリント・シリーズ、シルバークラウン・シリーズにエンジンを供給。
◇TORC (The Off-Road Championship) シリーズにNASCARをベースとしたエンジンを供給。
◇その他
・NHRA(National Hot Rod Association)ドラッグレースに参加する4チームを支援。
・第36回トヨタグランプリ・オブ・ロングビーチのタイトルスポンサー。
(ロングビーチ・グランプリへのスポンサードは、1975年以来36回目)
・NASCARスプリント・カップ・シリーズ第16戦インフィニオンへのスポンサード。

Ⅳ) その他
◇ダカールラリー
トヨタ ランドクルーザー200で参戦するトヨタ車体(株)を支援。 
(本年1月に行なわれた「ダカールラリー2010アルゼンチン?チリ」では市販車部門で優勝し、2005年以降5連覇を達成)

6.ドライバー育成
(1)カート活動支援
優秀なヤングドライバー・カートドライバーの発掘・育成を目的に、全日本選手権などにおけるYAMAHAワークス活動を支援。

(2)FTRS (フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)
世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバーの発掘・育成と正しいドライビング教育によるモータースポーツ底辺の健全な拡大を目的に、「フォーミュラトヨタ」を使用し、富士スピードウェイで実施。1995年にスタートし、基礎指導から模擬レース参加まで、2泊3日で行うレーシングスクール。本コース受講者の中から、優秀で将来性の見込めるドライバーに対しオーディションが行われ、最終選抜されたドライバーに次年度のスカラシップを実施。
【2010年 FTRS実施日程】 8月24日(火)~26日(木) 

(3)TDP (トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)
世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバーの育成を目的としたプログラム。才能ある人材を発掘し、それぞれが実力に応じてステップアップできるシステムとし、欧州・日本で以下のように展開。

■欧州:小林 可夢偉、中嶋 一貴
■日本:平手 晃平、石浦 宏明、大嶋 和也、井口 卓人、国本 雄資、蒲生 尚弥

昨年のモータースポーツ活動との大きな相違点は、F1だ。TDPの項に中嶋一貴の名前が入っているが、カテゴリーは未定となっており、今年の活動の目処が立っていないのが、少々寂しい。
SuperGT500のLEXUS SC430は、今年7月で生産終了となるため、2011年で参戦終了となる。2012年以降のベース車両の開発をLEXUS LFAも含めて注目していきたい。

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